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われは海の子
更新日:2024/08/01
まさしく夏真っ盛り。フランスでは
オリンピックパリ大会が開催され、
雨が降る中での開会式があまりに
破天荒な演出で物議を醸しました。
柔道などでいくつかの誤審も指摘
されてますが、判定競技は難しい。
(闘ってる選手が本当にお気の毒…)
熱戦に水を差すようで恐縮ですが、
そうアツくならなくとも、十分暑い。
余裕のある人は避暑地へ出かけたり、
水辺で愉しまれていることでしょう。
日本は国土面積こそ全体の61位ながら、
排他的経済水域(EEZ)と領海を合わせた
面積、それに海岸線の長さは共に6位!
加えて、EEZと領海の下にある水の量、
すなわち網を入れられる体積は第4位。
そう考えると、とても海に恵まれた
大海洋国家であることが分かります。
昭和16(1941)年に「海の記念日」が
制定されました。元々は明治9(1876)年、
明治天皇が東北地方へ巡幸された際、
航海に用いた灯台視察船「明治丸」が、
同年7月20日に横浜港へ無事に入港
したことを記念して制定されたそう。
そんな海の恩恵に感謝するとともに、
海洋国日本の繁栄を願うという趣旨で
平成8(1996)年に全国からの署名と、
2千万を超える地方議会の決議を経て
国民の祝日「海の日」は7月20日と
定められました。けれど、2000年から
ハッピーマンデー制度が施行されて
「成人の日」と「体育の日」が対象化。
2003年に「海の日」と「敬老の日」も
取り込まれて、4祝日は月曜日に固定。
三連休を増やして旅行需要を発掘し、
経済効果を多少は生み出したようです。
けれど、記念日本来の意義は失われ、
ただの1休日に堕ちているのが現実。
そもそも休みにしてまで記念した日が
簡単に動かされ、記念日の意味すら
誰も考えなくなっているなら悲しい。
特に今年は、7/15(月)が「海の日」。
(梅雨明け前じゃ 余りに早過ぎます)
梅雨が明けて、海開き、そして夏休み。
そういう楽しい夏の始まりを一緒に
祝えるタイミングの「海の日」なら
海洋国家日本の国民として、海への
感謝と記念日制定の意味を後世へと
伝えるのにも好都合だと思うのです。
かつて音楽の教科書にも載っていた曲。
ページの都合上、3番までしか掲載
されない曲はほかにもありますが、
「われは海の子」の場合、7番だけ
歌われないというケースもあったとか。
一、我は海の子白浪の さわぐいそべの松原に
煙たなびくとまやこそ 我がなつかしき住家なれ。
二、生まれてしほに浴して 浪を子守の歌と聞き
千里寄せくる海の氣を 吸ひてわらべとなりにけり。
三、高く鼻つくいその香に 不斷の花のかをりあり。
なぎさの松に吹く風を いみじき樂と我は聞く。
四、丈餘のろかい操りて 行手定めぬ浪まくら
百尋千尋海の底 遊びなれたる庭廣し。
五、幾年こゝにきたへたる 鐵より堅きかひなあり。
吹く鹽風に黑みたる はだは赤銅さながらに。
六、浪にたゞよふ氷山も 來らば來れ恐れんや。
海まき上ぐるたつまきも 起らば起れ驚かじ。
七、いで大船を乘出して 我は拾はん海の富。
いで軍艦に乘組みて 我は護らん海の國。
ただし、歌詞を読むと少し違うみたい。
1~3番は浜辺に住む少年の目線で、
4番以降は心身を鍛えられた青年です。
作者は、海の男が海の国である日本を
護るべく勇ましく歌う曲にしたのです。
それが、終戦後に全ての軍歌を禁止に
していた連合国軍最高司令官総司令部
(GHQ)によって削除されました。理由は、
4番以降の歌詞の国防思想や軍艦などの
フレーズが戦争をイメージさせるから。
軍歌や唱歌のみならず書籍もそうです。
7,769冊を焚書したとも言われており、
如何に日本を恐れたか、日本の精神を
教育から弱体化しようとしたのかが
大変よく分かります。マッカーサーは
元帥という立場でサングラスにパイプ、
当初は横柄な振る舞いをしてましたが、
それは彼が陸軍軍人でフィリピンでの
戦いで日本に敗れたから。あの当時、
アメリカに正面から挑んでくる国は
日本以外にはなく、米陸軍が敗戦を
喫した唯一の相手国だったからです。
上皇陛下は皇太子時代より仰っていた
ことがあります。それは「どうしても
記憶しなければならないことが4つある」
という御言葉で、宮内庁のサイトに
示された「忘れてはならない4つの日」
とも重なります。学校でなぜ教えない?!
6月23日の「沖縄慰霊の日」、
8月6日の「広島原爆の日」、
同月9日「長崎原爆の日」、
同月15日「終戦記念日(終戦の日)」
これから半月の間に、そのうちの
3つを迎えることとなります。
先の大戦(正式名称は大東亜戦争)を
振り返る番組や、自虐史観を煽る
誤った(かつ 悪意に包まれた)報道、
非武装化こそが平和への道だという
(近隣国の工作を疑う)お花畑思想、
慰霊・鎮魂を叫びながら、日本に
「対戦への反省」を迫る内容です。
本当は、そうじゃないんだって!
仮に、日本が戦争を放棄したとしても、
(他国からの)戦争は日本を放棄しない。
歴史認識の(誤った)上書きによって、
我々日本人は長期間苦しめられました。
当時の日本人も戦争で負けたのだから、
生き残っているだけでもまだ幸せだ。
散華された仲間達のことを思えば…と、
言われるままに受け入れたのでしょう。
けれど、事実は全然違うものです。
戦争とは軍人同士が戦う行為で、
文民を大量虐殺していい道理など
どこにもない。それをアメリカは…
実は、米国人こそよく分かっている。
日本に対して言い訳できないほどの
悪事を働いたことを。そしていつか、
同じだけの報復をくらったとしても、
文句を言えない立場であることを。
だからこその日米同盟なのですよ。
日本人から「水に流す」とは言わない。
けれど「よく覚えておけ」とは言うよ。
インバウンドを歓迎する人もいるかと
思うけど、謙虚さの欠片もない態度で
日本を闊歩しているヤツらに問いたい。
東京や大阪、それ以外の都市の米国人、
「お前らが焼いた街は楽しいか?」
歴史認識を(正しく)上書きしよう!
パリオリンピックが閉幕する8月11日は
くしくも「山の日」なる祝日。名目は
「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に
感謝する」というものながら、何ゆえ
この日が選ばれたのかは明らかでない。
海があるから山も、お盆休み拡大を、
御巣鷹の尾根墜落の12日は選べない。
…そう考えると、いくら日本は森林が
豊かといっても、思い入れが全く違う。
祝日の扱いからそんなことを感じます。
国土が違えば国民の嗜好は各国様々。
オリパラのパリ大会で盛り上がる
すき間時間に、そんなことを考える
夏の過ごし方があってもいいのでは?